夏場は汗も多くかきますし、紫外線対策で帽子をかぶったりもするので、髪は汗でベトベト。
寝てる間にも汗をかき、朝になると枕がジメジメ。
その帽子の臭い、その枕の臭い、大丈夫ですか?
頭の臭いってなかなか気づかないもの。
物理的に直接鼻をつけて嗅げませんからね(汗)
でも、人に自分の頭の臭いを嗅がれる機会は意外と多いもの。
特に彼女・彼氏・奥様・旦那様・お子様…
色々なシチュエーションで自分の頭は大切な相手に近づきます。
今回はそんな頭の臭い対策についてまとめてみたいと思います。
頭の臭いの原因は「皮脂」の過剰分泌
頭のあのくさい臭いはいったいどうして発生するのか。
たくさん汗をかくから?
そんなふうに思っている方は多いと思います。
あながち間違えではないのですが、もう少し詳しく書くとこういうことです。
頭の臭いの元はノネナール
何らかの原因によって皮脂が過剰に分泌されると、それをエサとする皮膚常在菌(ひふじょうざいきん)が増殖し、皮脂を酸化・分解します。
その結果、ノネナールという臭気成分がつくられます。
このノネナールこそがくさい臭いの正体となります。
汗をかくとこの皮膚常在菌の活動が活発化します。
しかし、エサさえなければ臭いにおいは発生しないのです。
皮脂が過剰分泌される原因は?
皮脂が過剰分泌される原因は以下の通りです。
- 過度な洗髪などによる頭皮の乾燥
過度な洗髪は必要な皮脂や角質までをも落としてしまい、頭皮のバリア機能を低下させてしまいます。
そして、無防備な頭皮を守ろうと、皮脂が過剰に分泌されてしまいます。
また夏の時期はエアコンなどの影響によっても頭皮が乾燥する場合があり、これも過剰分泌の原因となります。 - 偏った食生活
簡単に言うと油分の多い食事を多くとっていると皮脂の分泌が多くなります。
おやつで言えば、ポテトチップスなど油が多い菓子類、チョコレート、ケーキなど。
食事で言えば、とんかつ、天ぷら、フライドポテトなど揚げ物、肉類、アルコール類などが挙げられます。 - 睡眠不足やストレス
睡眠時間が少なかったり過度なストレスを受けると、自律神経が乱れ交感神経を優位にします。
交感神経は、アンドロゲンという男性ホルモンの分泌を増やし、それが皮脂の分泌を促進させます。
頭の臭い対策
頭が臭くなる原因はわかりました。
ではこの頭の臭いを取り除くにはどうしたらよいのでしょう。
シャンプーで菌を洗い流す!
それはNGです!
皮膚常在菌には健康維持に役立つ善玉菌と健康に害を及ぼす悪玉菌があります。
皮膚常在菌は、基本的に頭皮や髪を守り正常に機能させるために存在するため、良い菌か悪い菌かと言えば「良い菌」なのです。
問題なのは臭いの元を生み出しているエサの方。
皮脂の過剰分泌なのです。
ということで対策は…
- 過度な洗髪はしない
- 食生活を改善する
- 良質な睡眠を取る
- ストレスを発散する
となります。
このうち 2 ~ 4 については生活習慣の改善です。
今回は「1. 過度な洗髪」についてもう少し掘り下げていきたいと思います。
シャンプーの種類
一言にシャンプーといっても色々な製品があり、皆さんはその効果や成分・香りなどの条件により買い分けていると思います。
シャンプーの種類は大きく分けて3種類あります。
- アミノ酸系シャンプー
洗浄成分である界面活性剤にアミノ酸を使用している種類のシャンプー。
アミノ酸とは人体を構成しているタンパク質の主成分のことで人間にとってなくてはならない成分です。
そんな理由から髪や頭皮に優しいシャンプーであると言えます。
主な製品:オルナ オーガニック(ALLNA ORGANIC) - アルコール系シャンプー
界面活性剤に石油由来の成分を使用していることが多く、強い洗浄力が特徴のシャンプー。
現行、薬局やスーパーなどで多く販売されているのがこのアルコール系。
頭皮に必要な皮脂まで落としてしまうので、皮脂の過剰分泌に繋がる可能性もあり注意が必要です。
主な製品:クリア フォーメン トータルケア(CLEAR) - 石鹸系シャンプー
天然由来の成分で作られているシャンプー。
敏感肌の方やアレルギー体質の方におすすめの安全性が高さが特徴です。
石鹸で洗髪したときのように洗いあがりがキシキシするので、髪のごわつきが気になる方にはおすすめできません。
主な製品:無添加せっけん シャンプー(ミヨシ石鹸)
それぞれの特徴について表にまとめてみます。
項目 | アミノ酸系 | アルコール系 | 石鹸系 |
---|---|---|---|
頭皮への優しさ | ◎ | △ | ◯ |
洗浄力の強さ | ◯ | ◎ | ◯ |
洗いあがりの良さ | ◯ | ◯ | △ |
価格 | △ | ◯ | ◯ |
これらのことより、皮脂の過剰分泌を抑制するのに好ましいシャンプーは「アミノ酸系シャンプー」か「石鹸系シャンプー」になります。
アミノ酸系シャンプーの方が洗いあがりも良く、髪や頭皮への馴染も良いためおすすめしますが、敏感肌やアレルギー体質の方は石鹸系を選ぶと良いでしょう。
皮脂の過剰分泌を防ぐシャンプー6選
では、頭の臭い対策に良い「皮脂の過剰分泌を防ぐ」シャンプーについて、おすすめの商品を6点(アミノ酸系3点、石鹸系3点)をご紹介したいと思います。
チャップアップ(CHAPUP) CUシャンプー
アミノ酸系のチャップアップ CUシャンプーです。
スカルプケアに特化したシャンプーで且つノンシリコン。
頭皮を優しくキレイに洗浄してくれます。
オルナ オーガニック(ALLNA ORGANIC) シャンプー
アミノ酸系のオルナ オーガニック シャンプーです。
高い保湿力が魅力で、皮脂の過剰分泌を防ぎます。
加齢臭対策としても高い評価を得ています。
アンファー(ANGFA) スカルプD オイリーシャンプー
有名なスカルプDもアミノ酸系です。
スカルプDはハリやコシといったボリュームアップ効果もありますので、薄毛を気にされている方にもおすすめです。
ミヨシ石鹸 無添加せっけん シャンプー
ここからは石鹸系のシャンプーです。
石鹸系で外すことができないのがミヨシ石鹸。
定番のこのシャンプーは愛用者も多く、一度使うと戻れないと評判のシャンプーです。
ハマればこれが一押しです。
シャボン玉石けん 無添加せっけんシャンプー(泡タイプ)
ミヨシ石鹸と並んで有名なのがシャボン玉石けんです。
その代表製品の泡タイプ。
石鹸タイプのシャンプーは洗い残しが出やすいデメリットがあります。
しかし、この泡タイプならすっきりと洗い流せます。
太陽油脂 パックスナチュロン 泡ポンプ式シャンプー
最後にご紹介するのが、太陽油脂のパックスシリーズ。
こちらも泡ポンプ式をおすすめとしました。
使えば使うほど髪の質が良くなると評判で、最初はゴワゴワする使用感も使っていく内にサラサラになるそうです。
シャンプーだけでは臭いが取れない場合
アルコール系シャンプーを使っている方はまずはアミノ酸系か石鹸系に変えてみてください。
効果が出るかもしれません。
いや、既に使っている!
という方にお試しいただきたいのが、頭皮のオイルクレンジングです。
「アミノ酸系」や「石鹸系」は洗浄力の弱さが逆に弱点。
毛穴の根元にこびりついた頑固な皮脂汚れが洗浄しきれていないのかもしれません。
そんな汚れもオイルクレンジングであれば、優しく浮き上がらせて、オイルと一緒に洗い流すことができます。
また、オイルクレンジングなら保湿力も良く、頭皮の乾燥を防ぐ根本的対策にもなります。
頭皮のオイルクレンジング
頭皮のオイルクレンジングの方法についてご説明します。
オイルの種類
以下に挙げたようなオイルを使用します。
特に頭皮のクレンジング専用でなければいけないというわけではありません。
ただ、混ざり毛のないピュアオイルを使用してください。
- ホホバオイル
- オリーブオイル
- アルガンオイル
- スクワランオイル
- 椿オイル
クレンジング方法
以下の流れで頭皮をクレンジングします。
クレンジングの動作については動画を掲載しましたので、再生可能な環境の方はそちらをご覧ください。
- クレンジングオイルを500円玉大ほど手に取ります。
- 乾いた地肌の頭頂部からオイルをなじませていきます。
- 頭のサイド、後頭部、襟足にもオイルをつけていきます。
- 全体にオイルをなじませたら、指の腹を使ってくるくると円を描くようにマッサージをします。
- マッサージ後、シャンプーでしっかりオイルを落とし、念入りにすすぎます。
動画
クレンジングの周期
周期は週に1~2回程度にしましょう。
オイルクレンジングは通常のシャンプーでは落としきれない蓄積した汚れを落とすことが目的です。
普段は正しくシャンプーを行い、いつも通りに汚れを落としましょう。
やりすぎると逆効果になる恐れがあります。
頭皮クレンジング用オイル
前述の通り、オイルは頭皮クレンジング専用である必要はありませんが、成分などが良くわからないという方は、以下のオイルが頭皮ケア用としておすすめです。
ホホバオイル
アルガンオイル
スクラワンオイル
まとめ
今回は頭の気になる臭い対策として「シャンプーの選択」と「オイルクレンジング」の方法についてまとめさせていただきました。
私、個人的には「オイルクレンジング」と「石鹸系シャンプー」の組み合わせをおすすめします。
オイルの滑らかさが石鹸系シャンプーの短所を補ってくれます。
是非、みなさんも実践してみてください。
良い結果が出ることを期待しています。