しっかりとブローをし、ドライヤーをかけた直後はふんわりといい感じにまとまっていた髪。
しかし、時間の経過とともにボリュームが無くなりぺちゃんこになってしまう。
薄毛でお悩みの方はこのボリュームこそがヘアスタイルの重要なポイントだと思います。
どうしたらブローしたてのようなボリュームを維持できるのか。
私は通っているヘアサロンのスタイリストさんに相談し、ボリューム感を維持するドライ方法を教わりました。
そして、それを実践し始めて1年くらいが経過しています。
ブロー後の髪のふんわり感が明らかに違います。
ヘアサロンでブローしてもらった後のような仕上がりです。
そして髪の毛にツヤが出ました。
これはドライヤーの機能による効果かもしれません。
ということで、今回は私が実践しているドライヤーの使い方と、おすすめのドライヤーについてお話ししたいと思います。
髪のボリュームがなくなっていく理由
ブロー直後のような髪のボリュームが時間の経過と共になくなっていくのはなぜなのでしょうか。
その理由として「髪のコシのなさ」と「髪の痛み」が挙げられます。
頭皮が健康でないと髪のコシがなくなる
柔らかく適度なうるおいを持った健康な頭皮は良質なハリとコシのある髪を生み出します。
頭皮環境を悪化させる原因としては以下のようなものがあります。
- 不規則な生活習慣
- 食生活の乱れ
- 頭皮に負担を与えるような生活
3つめの「頭皮に負担を与えるような生活」とは、髪を乾かさずに寝たり、ドライヤーで高温の風をあてたり、シャンプーや頭皮マッサージで力を入れ過ぎたり、夏の時期では紫外線の照射も頭皮への負担となります。
以前に「髪・頭の臭い対策」の記事にも書きましたが、頭皮の状態が変わるとその異常な状態に順応しようと皮脂の分泌量を変化させたり、雑菌が増殖したりと頭皮環境がガラっと変わってしまいます。
その変化は髪の成長にも影響を及ぼし、ハリやコシのない細くて弱い髪を生み出します。
傷んだ髪は湿度の影響を受けやすい
キューティクルって言葉を聞いたことがあると思います。
天使の輪のやつです。
キューティクルは髪の1番外側にあるいわば「壁」です。
このキューティクルは紫外線や熱、摩擦などの外部からの刺激に弱く、そういった刺激を受けると剥がれてしまい、髪の内部がさらされた状態になります。
この状態になると髪内部の水分や栄養素などが外に流れ出してしまい、見た目にもツヤの無い「傷んだ髪」になります。
そして内部がさらされた状態の傷んだ髪は湿気や乾燥などの影響を受けやすく、髪のボリュームが無くなったり、髪質によっては膨らんだりします。
髪のボリュームを維持するための対策
上述のように髪のボリュームがなくなる原因は「頭皮環境の悪化」と「傷んだ髪」です。
それぞれどのような対策をすれば改善できるのでしょうか。
いずれも「スピード勝負」となります。
そして注意点は「熱」です。
塗れた頭皮の表面を速やかに乾かす
洗髪後の濡れた状態は頭皮に悪影響を及ぼしますので、一刻も早く水分を取り除いてあげる必要があります。
髪よりも頭皮が先です。
ただし、頭皮は非常にデリケートです。
ドライヤーで高温の風を当てると乾燥しすぎたり最悪な場合は火傷状態となり、健康な髪を育てる妨げになります。
乾かし方のポイントは「低温」の「強い風」で「頭皮表面の水分を飛ばす」です。
開いたキューティクルを速やかに閉じる
前述の通り、濡れた状態の髪はキューティクルが開いており、その状態のまま放置しておくと、せっかく取り込んだ栄養分や水分がどんどんと外へと流れ出してしまいます。
そうならないために速やかに髪を乾かして、キューティクルを閉じることにより、栄養分や水分を髪の内部に閉じ込める必要があります。
乾かし方のポイントは「強い熱い風」でキューティクルに沿って風をあて、すぐさま「クールダウン」です。
頭皮同様、髪も熱に弱いので、熱しすぎは厳禁です。
ドライヤーの使い方
ここまで髪のボリュームがなくなる原因と対策についてまとめてきました。
では実際にドライヤーを使ったボリュームを維持するための髪の乾かし方の流れをみていきましょう。
タオルドライで頭皮と髪の水分を取る
シャンプーなどを終わらせすすいだら、すぐにタオルで頭皮と髪についた水分を取ります。
拭くではなく取るです。
ゴシゴシとこすってしまうと、摩擦が生じて、キューティクルが剥がれてしまいます。
吸収性の良いタオルで頭皮を押すようにして頭皮と髪の根元の水分を取り、次に根本から毛先までの髪をタオルで包み込むようにして水分をタオルに吸収させます。
ここで多くの水分をタオルに吸収できれば、そのあとのドライヤーを短時間で終わらすことができ、頭皮と髪を傷めずに乾かすことができます。
頭皮と髪の根元を低温・強風で乾かす
次にドライヤーを使って頭皮と髪の根元を乾かします。
乾かす順番は乾きづらい毛量が多い箇所から。
これは人によって多少異なりますが、大抵は「後頭部」「側頭部」「頭頂部」「前頭部」の順になると思います。
ドライヤーは「低温(60度程度)」で「強風(TURBOやHIGH)」モードを使用し、10cmくらい離して使います。
低温モードがないドライヤーでは「ホット」+「強風」で20cmくらい離して風をあてましょう。
髪を手やブラシで立ち上げ、頭皮に直接風をあてます。
こうすることで頭皮と髪の根元を素早く乾かすことができ、且つ髪にボリュームを持たせることができます。
髪をキューティクルに沿ってホット&コールドで乾かす
頭皮と根元が乾いたら、次に髪全体を乾かします。
キューティクルは髪の根元から毛先の方向にうろこ状に形成されています。
ですので風をあてる方向も根元側から毛先側へ。
撫で下ろすようにあてていきます。
ドライヤーは「強風」で「ホット」と「コールド」のモードを交互に使います。
交互に使う理由はホットモードの風を当てることによる局部的な髪の温度上昇を防ぐためです。
毛量が多く乾きづらい場所は、どうしても集中して風をあててしまいます。
こういう場所もホットで温めてコールドで水分を飛ばしながら冷ますを繰り返すことで極端な温度上昇を防ぎつつ、素早く乾かすことができます。
髪が短い方は頭皮を乾かす際に使った「低温」モードをそのまま使い続けるのも良いと思います。
ただ低温で髪に思うようなクセをつけられないようであれば、ホットでクセをつけコールドで冷まし固定するの流れが良いでしょう。
全体的に髪が乾いたら、最後に「弱風」と「コールド」でクールダウンします。
これをすることでキューティクルが引き締まり、セットしたヘアスタイルの持続力が上がります。
おすすめのドライヤー
今回ご紹介したドライヤーの使い方で使用したモードは「強風」「弱風」「ホット」「低温」「コールド」です。
大抵のドライヤーには「強弱の切り替え」と「ホットとコールド切り替え」の機能がついています。
しかし「強風」といっても機種によって風量は様々ですし、風が出るノズルの形状によっても、髪に届く際の風圧は変わります。
また「低温」モードが付いているドライヤーはあまりありません。
ただ、これは風量さえ強ければドライヤーをあてる位置を離すことで調整できます。
もうひとつは「ホットとコールドの繰り返し」使用です。
ヘアサロンでスタイリストさんは「ホット」と「コールド」を頻繁に切り替えて使用しています。
ですので大抵はワンプッシュで切り替えが行えるようになっています。
しかし一般のドライヤーはカチカチと切り替えるスライドスイッチ式です。
これだと頻繁な切り替えを行うのは大変というかスイッチが壊れてしまいます(汗)
ということでおすすめドライヤーとしては「風量」「温度調整」「ホット・コールドのワンプッシュ(自動)切り替え」というところに着目し、選定してみました。
パナソニック ナノケア EH-NA99
このドライヤーは風量も強く、さらに「速乾ノズル」という機構が毛束をほぐし、風のあたる面積を広くしてくれるので、驚くほど速く頭皮や髪を乾かすことが可能です。
「スカルプモード」という約60度の低温の風を出すモードが備わっています。頭皮を乾かす際に使います。
また、「温冷リズムモード」はホットとコールドを自動で交互に切り替えてくれるので、髪の熱しすぎを防止してくれます。
ナノケアといえば風と一緒に放出される「ナノイー」や「ダブルミネラル」が売りのひとつです。
これらはキューティクルの密着性を高めてくれる効果があり、摩擦や紫外線といった外部からの刺激にも強い髪質を作り上げます。
パナソニック ナノケア EH-NA9A
上記EH-NA99の後継機種です。
ミネラルマイナスイオン発生量が約2倍、UVケア効果が約1.8倍と現行機種よりも高いスペックとなっています。
リュミエリーナ レプロナイザー 3D Plus
プロのスタイリストさんも太鼓判を押すリュミエリーナのドライヤー。
リュミエリーナの独自技術「バイオプログラミング」によりツヤはもちろん、しっとり感にしなやかさがプラスされた、まさに理想の髪質を作ってくれるドライヤーです。
レプロナイザー 3D Plus は風量は申し分なし。髪の根元をすくい上げるように立ち上げ、頭皮を速乾してくれます。
また、ピストルでいう引き金の部分にはコールドボタンがあり、ワンプッシュでコールドモードに切り替えることが可能です。
クレイツ ホリスティックキュア ドライヤー
こちらもサロン推しの逸品。クレイツの最高峰モデルであるホリスティックキュアドライヤーです。
厳選された天然鉱石をパウダー化し、ノズルや本体内部にコーティング。
このマイクロミネラルミックス(MMM)効果で、空気中の水分をクラスター化させ、微粒子化された水分が髪内部まで浸透。
タンパク質と結合する事でうるおいを保持します。
また、キューティクルを引き締め、手触りのよいツヤのある髪へと仕上がります。
使うたびに髪が美しくなるとレビューなどでも高評価が多い製品です。
ボタンはシンプルで「冷/温切り替え」「HIGH/LOW切り替え」「ON/OFF」の3つ。
風量も強く申し分なく、サロン品質の仕上がりが期待できます。
シャープ プラズマクラスター搭載ドライヤー IB-GP9
パナソニックのEH-NA9シリーズの対抗となるシャープのプラズマクラスター搭載ドライヤーです。
使えるモードはナノケアとほぼ同じ。
冷・温自動切換えや低温モードも備えています。
ナノケアがあまりにも有名になってしまい少し埋もれた感があるこの製品ですが、ナノケアよりも柔軟な温度設定が行える低温モードがとても優秀だと評判です。
風量も強く、速乾できます。
ナノケアよりも少し安く購入できますので、コスパはこちらの方が上だと言えるでしょう。
まとめ
今回は髪のボリュームを維持するためのドライヤーの使用方法とそれに適したドライヤーを数点ご紹介させていただきました。
ドライのコツはスピーディー且つ熱しすぎないようにすること。
さらにナノイーやプラズマクラスターなどの髪質改善機能により、キューティクルの密着性を強くし、つややかで外部からの刺激に強い髪を作ります。
使い方のコツを知り、髪に良いドライヤーに変えるだけで「見違えるような髪」へと変化します。
これまであまりドライヤーに対してこだわりがなかった方には特におすすめしたい。
簡単で効果が実感できる楽しいヘアケア方法だと思います。